◆自分で夢占いをするためには?◆

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E感情原理=「日常の感情を振り返り、夢の暗示を読み取る」

夢を解釈する際の第六の原理を「感情原理」と呼ぶ。
感情の原理では、具体的な感情の動きに注目して夢を解釈する。
個々の夢にどのような感情が流れているかを分析し、日常生活での感情を振り返って、夢の由来や夢の暗示を受け取る事にする。
感情の流れにより夢の場面が生み出されたり、誘発されたりする。
日常生活の場では絶えず感情が動いており、知らず知らずのうちに感情の葛藤や抑圧が生じたり、漠然とした不安やしこりが意識下で形成される事もある。
そのような感情が夢の中で増幅されて夢の中で体験される。

F願望原理=「夢を通じて内面の願望を点検する」

夢を解釈する際の第七の原理は「願望原理」
これは夢の中にどの程度願望が反映されているのかを知って、その度合いや内容を評価する事。
願望が反映された夢は「願望夢」と呼ぶ事が出来る。
夢に現れる願望には、表面意識で自覚している願望もあるし、ふだんは自覚できていない潜在意識の願望もある。

願望に関しては、他人には計り知る事ができない側面も多いので、普段から自分の内面を観察する習慣を持ち、なおかつ内面の願望の種類や度合いを夢を通じて点検し再確認する事が大事。

一般に願望は、生理的願望と心理的願望に分類できます。
トイレに行くのを我慢していてトイレに行く夢を見た場合は、生理的な願望が反映されたと見なす事ができる。
このような生理的な願望夢は見た人が判断しやすいが、知性が向上することは少ない。
それに比べ心理的な願望が投影された夢は、それを解釈し自覚する事で、人間性の奥深さや意外さを自覚する機会を与えられ、人間としての賢さを増してくれる可能性も大きい。

G注目原理=「夢はもう一人からのメッセージ」

夢を解釈する際の第八原理を「注目原理」
これは、夢の中に表現された「潜在意識から表面意識へのメッセージ」を適切に読み取る事。
夢には潜在意識からのメッセージがこめられており、そのメッセージに対して、表面意識が注目し、気付く事を促している側面がある。
そこで夢を分析しながら、どんな種類のメッセージをどのように受け取るべきかを考える事が大事。

例えば夢が体の不調を知らせてくれる事は少なくない。
その際には「生活や体のひずみを正せ」
と言うメッセージに早めに気付きたいもの。
夢には心の使い方を知らせてくれる意図が込められていることもあり、
「深層の思いがけない願望を自覚する」こともある。

夢を見たらその創作者は、あなたが直接対話をすることができない潜在意識の住人であると思って、何らかのメッセージを想定し、もう一人の隠れた自分がどんなメッセージを夢に託したのか解読してみること。

H変容原理=「夢には特有の翻訳ルールがある」

夢解釈の第九原理は、夢の場面に見られる様々な変容の技術を解読する事。
これを「変容原理」と呼ぶ。

誰もが経験するように夢には、通常の常識を超えた表現が見られる。
夢の登場人物が別の人物や物に「変身」するケースのほかにも、夢の場面や構造物には「隠された意味」があることも多い。

変容現象が起きる理由は、潜在意識の情報処理の仕方が表面意識のそれとは違っているからで、夢の表現をする際に、ある種の翻訳がされるからだといわれている。
翻訳はその時々でルールが違うため、夢の内容をそのまま鵜呑みにすると単なる誤解に陥る。
夢の中では、知識の体系が「ゆるむ」ために、通常のルールを外れた連想が働き、日常では考えられない変容が起きやすいことを覚えておくこと。

あなたも自分の夢に発生する変容の例を見出して、そこに見られるルールを探り出そう。

精神分析の創始者フロイトもこのようなことを言っている。

「夢は心の深層にある願望の偽装された充足」

そして夢の仕事には次のような働きがあるとしました。
@圧縮(複数の事柄が一つになって現れる)
A置換または移動(重要な願望がさほど重要でない形になり現れる)
B象徴(性的な欲望などが他のイメージに翻訳される)
C劇化(形のない心理が目に見える形に視覚化される)

フロイトの説明が現在でも妥当かどうかは別として、分類自体は夢の変容をとらえる参考になる。
四種の例があなたの夢に見られるかどうか点検すること。
変容原理を理解するには表面意識の理屈にむりやり翻訳して理解する事に執着せず、夢の表現を自然のままに受け入れて理解する事を試みてみよう。

I拡大原理=「夢は心の空間を広げてくれる」

夢解釈の第十の原理は、「夢には心の空間を拡大する役割がある」ことを知って、その具体的な様子をとらえること。
これを「拡大原理」と呼ぶ。

夢の中で日常生活では、困難な様々な問題が解決するのは、意識の場が広がって、従来とは異なる側面からものを見る事ができるから。
その背景をなす現象が、この拡大原理。

意識の場を広げて生じる新たな心の領域を、「知的空間」として最大限に活用し、その精神活動を円錐形をしていると仮定すると、表面というのは、円錐の上部をなす狭い部分であり、
「夢を見る心の場」は、その下方に広がった深く広い領域であると捉える事ができる。

J整理原理=「夢は脳内の情報を整理してくれる」

夢解釈の第十一の原理を「整理原理」と呼ぶ。
これは「夢は意識の場や潜在意識の場を整理する役割を担っている」
という立場から、夢を解釈する姿勢。

実際の作業としては、夢見を通して、体験や知識のどのような側面が、どう整理されたかを点検していく。
私たちは毎日、時々刻々、膨大な情報を環境から受け取っており、しかも体内からも様々な情報が中枢神経系に伝わっていく。
このような情報をそのまま脳内に蓄積すれば、すぐにメモリがあふれパニックになるから、日夜を問わず、膨大な情報群は絶えず整理されているに違いない。
全ての夢がそうとは言えないが、一部の夢は、体験や情報を整理する作業に積極的に関わっている可能性が高い。
このような作業は掃除をする作業にもたとえられる。
昼間、心に受け入れた情報群が夜間に掃除され、整理され、一部の夢はその清掃作業の途中で排出されるものと考えられている。

このような「整理」の途中で見られる夢の特徴は脈路がなく、雑然としている事が多い。
雑然とした夢はこのような可能性が高いので、心が余分な情報を整理する仕組みを実感してみるとおもしろい。

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