◆自分で夢占いをするためには?◆

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はじめに

すでに夢占いの本は、世の中に数多く出回っている。
それらの本を読んでもその判断の根拠が不明なため、もどかしい思いをしたことは?
納得のいかなかったことも数多くあると思う。
それは夢占いの本に、多分にアソビの要素が含まれているから。

本来の夢解釈の意義は、情報処理のメカニズムを自覚し、そのメカニズムを正したり、高めたりすることに役立て、さらに日常での今後のヒントを掴んだり、アイデアを得たりすることにある。
あなた自身の知性を主体的に働かせて初めて受け売りではない夢診断をすることが出来ると思う。

15の項目に分けてこれから夢解釈の仕方、原理を紹介したいと思う。
あなたは実際に見た夢にこれらの考え方をあてはめて、夢の中から最大限の意味や価値を引き出す事で、悪夢だと思っていたものですら、重要な生活改善のためのヒントになるはず。

@分身原理=「夢の登場人物は全て自分の分身!?」

夢の中には様々な人間が出てくる。
むろん自分自身も登場するし、様々な知人や見ず知らずの人が顔を出す時もある。
「えっ!?なんでこんな人が!?」
と思った経験は誰にでもあると思う。

そのような夢を解釈する時に一番役立つのは

「登場人物は全て自分の分身である」

と想定して解釈すること。
この考え方を「分身原理」と呼ぶ。

夢は自分の内面の世界で成立するもの。
そこで展開される物語は、全て自分自身の反映。
理解に苦しむような内容の夢の時もありますが、それらはみなあなた自身も気付いていないあなたの内面を反映した世界だと考えること。
夢の登場人物がすべて自分の分身だとわかると、倫理や道徳を無理にあてはめて夢を「誤解」したり「曲解」することから解放される。

例えば動物などを殺す夢を見たとする。
あなたは「なんと残虐な一面があるのだろう」
と思い悩んだり、自分を責めたりするかもしれないが、それは夢解釈としては妥当ではない。
その動物が自分の分身であると考える事が出来ると、
「自分の中の何らかの側面が動物で表された」
となりそれを殺したということになれば自然と解釈のしかたも異なってくる。
夢の展開を中立的な立場で考え判断する事により自分の意識の奥で何が起こっているかが明確にわかるようになる。

A感覚原理=「睡眠中の互換が夢の場面に影響する」

夢解釈をする際に第二に重要な事は
「睡眠中の視覚刺激や聴覚刺激や皮膚感覚刺激が夢の場面に影響することを考慮するということ」
これを「感覚原理」と呼ぶ。
睡眠中に何かの音を聞いたり光の刺激を受けると、それが夢の場面を生み出すきっかけになる事がある。

例えばテレビをつけながら寝ると、テレビの会話や音楽が夢のストーリーに紛れ込んだりする。
他にも睡眠中の環境の暖かさや寒さといった温度要因が夢の場面に影響を与えたりもする。

夢の例としては布団のない所で寝ているとき、雪の野原に放り出されて放浪した夢などを見るかもしれない。
刺激は快適なものよりも、生理的に違和感を感じるような刺激の方が夢の場面に影響しやすいと傾向がある。

B姿勢原理=「睡眠中の姿勢が夢に影響する」

夢の中の場面を解釈する際に第三に重要なのは
「身体の姿勢が夢の場面に影響を与えている事実を知る事」
これらを「姿勢原理」と呼ぶ。

一般に、睡眠中の不自然な姿勢は、筋肉や関節の感覚のひずみを生み、それが潜在意識に伝わり夢の場面に影響を与え、夢のストーリーの展開に影響を与える。

例えば手や足にひずみがある状態で寝ていると、手や足に関連する夢の場面が展開する。
その時手や足が直接場面に出てくる事もあるが、手や足の感覚が場面の構図や風景に投影されて出現する事の方が多い。
ほとんどの人がそのような現象が存在する事すら気付いてはいない。

睡眠中の姿勢がそのまま風景を構成する事がある。
あなたも自分の姿勢がそのときどきの夢の中の場面にどのように影響を与えているかを点検してみてみよう。
このような現象は起床した時に観察し点検しなければ気付く事はできない。

C多重原理=「夢は複数の要素で成立している」

夢を解釈する際の第四の原理を「多重原理」と呼ぶ。
「夢には、つねに多重な解釈が可能である」
と考え、色々な解釈を考えること。

夢占いの本にあるように、この夢は良い夢、この夢は悪い夢というように、ワンパターンの基準で決め付けないで夢の意味や価値を様々な観点から、
「自由に」「創造的に」
考える事が重要。
そうすればどんな夢でも「発想を広げ、創造力を高めるチャンスを与える」
ものであることがわかると思う。

どんな内容の夢であれ複数の場面で構成されているから、その解釈の可能性は一通りではないはず。

例えば夢の場面の一部に前日の印象が含まれていても、そのことだけで
「昨日このような出来事があったからこのような夢をみたんだ」
と納得してしまうのは適当ではない。
それは夢の一部をなす断片の由来を知った事にすぎない事が多い。
夢の断片や一部に注目するだけでなく、大局的な流れや夢が持つ大きなメッセージに感心を払うことで解釈ができるようになる。

D印象原理=「夢は昼間の印象が増幅されている」

夢を解釈する際の第五の原理を「印象原理」と呼ぶ。
これは「昼間の印象が増幅されて出現する」と考えて、どのような印象が投影されているかを振り返って分析する事。

昼間に受けた印象にも、意識でとらえた印象と、無意識的に受けた印象との両方があるので、表面的に夢の内容を点検するだけでは、「昼間の印象」が自覚出来ない事もある。
そこで
「表面的なインパクト」と「潜在的なインパクト」
を別に評価する習慣を養っておく事が大事。
「表面的なインパクト」とは表面意識で自覚できる影響の事。
「潜在的なインパクト」とは無意識のうちに受けてしまう影響の事。
これは表面意識を経由しないで生じるので、知らないうちに影響を受け、しばらく経過してから気付く事が少なくない。
例えばテレビのコマーシャルなどは潜在意識を狙ったものもありますので、夢にテレビの影響が出てきた事を確認することで、初めて潜在意識にインパクトを受けた事を自覚できる事もありうる。

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