K治癒原理


夢解釈の第十二の原理を「治癒原理」と呼ぶ。

夢には心理的な葛藤や病的なストレス反応を軽減する作用がある。
「治癒原理」はそのような夢のヒーリング効果に着目して夢を解釈すること。
夢のヒーリング効果は、すでに紀元前のギリシャ時代から注目されていました。アテネのある神殿は、夢見を通じて病気を癒すために滞在する人達で賑わったと言う。

私たちは日常生活で種々の身体的、精神的なストレスを受けており、ストレスがある度合いを超えると、ストレスホルモンの影響で免疫力が低下し病気にかかりやすくなる。
ストレスは潜在意識もひずませるが、夢には、そのようなひずみを潜在意識レベルから解除する効果がある。

例えば無理な姿勢で寝ている時、それを解除するのに役立つように、無意識に体を動かしながら、夢ではそれに対応する場面を見ていることがある。
この例のように身体的なストレスに関しては夢のストレス解除効果は理解しやすい。
一方過去の嫌な体験をする夢もじつは潜在意識のストレス解除するための作業から生じている可能性がある。
良い夢とはそのようなヒーリング効果を十分に発送させる夢のこと。


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