J整理原理


夢解釈の第十一の原理を「整理原理」と呼ぶ。
これは「夢は意識の場や潜在意識の場を整理する役割を担っている」
という立場から、夢を解釈する姿勢。

実際の作業としては、夢見を通して、体験や知識のどのような側面が、どう整理されたかを点検していく。
私たちは毎日、時々刻々、膨大な情報を環境から受け取っており、しかも体内からも様々な情報が中枢神経系に伝わっていく。
このような情報をそのまま脳内に蓄積すれば、すぐにメモリがあふれパニックになるから、日夜を問わず、膨大な情報群は絶えず整理されているに違いない。
全ての夢がそうとは言えないが、一部の夢は、体験や情報を整理する作業に積極的に関わっている可能性が高い。
このような作業は掃除をする作業にもたとえられる。
昼間、心に受け入れた情報群が夜間に掃除され、整理され、一部の夢はその清掃作業の途中で排出されるものと考えられている。

このような「整理」の途中で見られる夢の特徴は脈路がなく、雑然としている事が多い。
雑然とした夢はこのような可能性が高いので、心が余分な情報を整理する仕組みを実感してみるとおもしろい。


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