@分身原理


夢の中には様々な人間が出てくる。
むろん自分自身も登場するし、様々な知人や見ず知らずの人が顔を出す時もある。
「えっ!?なんでこんな人が!?」
と思った経験は誰にでもあると思う。

そのような夢を解釈する時に一番役立つのは

「登場人物は全て自分の分身である」

と想定して解釈すること。
この考え方を「分身原理」と呼ぶ。

夢は自分の内面の世界で成立するもの。
そこで展開される物語は、全て自分自身の反映。
理解に苦しむような内容の夢の時もありますが、それらはみなあなた自身も気付いていないあなたの内面を反映した世界だと考えること。
夢の登場人物がすべて自分の分身だとわかると、倫理や道徳を無理にあてはめて夢を「誤解」したり「曲解」することから解放される。

例えば動物などを殺す夢を見たとする。
あなたは「なんと残虐な一面があるのだろう」
と思い悩んだり、自分を責めたりするかもしれないが、それは夢解釈としては妥当ではない。
その動物が自分の分身であると考える事が出来ると、
「自分の中の何らかの側面が動物で表された」
となりそれを殺したということになれば自然と解釈のしかたも異なってくる。
夢の展開を中立的な立場で考え判断する事により自分の意識の奥で何が起こっているかが明確にわかるようになる。


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